プライドの高い「バイトくん」がパチスロで感じた『勝つ優越感』

パチスロで借金を抱えた「バイトくん」

パチスロのボタン

 

バイトくんは1巻で登場する理想だけを追い続け、30歳を迎えたフリーターの池田信夫です。
自分のことを天才だと評価して周囲の人間より優れていると思い込んでいますが、周りからは30歳にもなって仕事のできないフリーターだと馬鹿にされています。

 

専門学校を中退して夢を追い求めるはずが、次第に夢へ費やすことよりパチスロに時間を費やすようになります。
バイトでもらった日当を僅か10分でパチスロで負けてしまうなど典型的なダメ人間です。
次第にバイト先での立ち位置も失い、自分を天才だと思うプライドによって仕事をやめてしまいます。

 

親からの仕送りをもらっていますが、毎日パチスロに通っているのですぐに生活費が底をつき、消費者金融での借金を経てカウカウファイナンスの顧客になります。

 

バイトくんの抱えた借金は200万円に膨らみ、自殺を試みますが止められて生命保険に入っていないのに死ぬんじゃないと注意されます。
最終的には親へ連絡をされ100万円を回収。残りの100万円は土木作業員の仕事を紹介されて紹介料30万円、残りは給料から返済します。

 

残酷な結果ではありますが、バイトくんはカウカウファイナンスから紹介された山奥の土木作業員の仕事(給料の大半は差し押さえで日給3千円)の仕事をさせられるのですが、真面目に働くことへの価値を感じたのか、爽やかな表情で仕事をする場面でストーリーは終わります。

 

 

パチスロで勝つ優越感

 

パチスロで勝つときは1日で10万円前後の利益が出ます。
バイトレベルの仕事では1日に1万円前後しか稼げないので、普通に働くのがバカらしくなりますし、フルタイムの正社員で働いている人にさえ優越感を感じるものです。

 

バイトくんは自分のことを過大評価していて、真面目に働く人と比べた自分の存在をパチスロで勝った時に見出していたのでしょう。
その結果、バイトの日当をすぐにパチスロに注ぎ込んでしまいます。
パチスロでは半分以上の人が負ける仕組みになっていますが、バイトくんは「自分は他の人とは違う」とつぶやきながら最後の1回転を回す姿が印象に残ります。

 

30歳で専門中退のフリーターだと普通のことをやって、大卒から真面目に働いていた人達に勝つのは困難です。
可能性は低くても、勝てる可能性が少しはあるパチスロで稼ぐ方法で逆転をかけた勝負をしていたことになるのですが、プライドや特別になりたい邪念から開放されたことで、最後は日給3千円の肉体労働でも爽やかな表情を見せることができたのではないでしょうか?

 

バイトくんほど極端な事例でなくても、給料のお金では足りないからパチスロをやって結果的にお金を失ってしまう気持ちは多くの人が理解できるハズです。
パチスロやパチンコだけで高収入を獲れば、それが理想の仕事だと思うかもしれないですが、適当に打っているだけでは長期的に必ず損失が出ます。
負けず嫌いでプライドの高い人は、趣味や気分転換を通り越してパチスロで人生をかけた勝負をしようと考える人が多いです。