事故で人生が狂いかけた足立。ウシジマくんの中でも心の温まる話のひとつに。

事故で人生が狂いかけた「タクシードライバーくん」

タクシーの運転手

タクシードライバーくんの話は闇金ウシジマくんの中でも心の温まる話のひとつです。
タクシードライバーとして働く足立は、もともとカウカウファイナンスで数十万円の借金をしています。

 

そんな中、水商売の仕事を終えた池上和子を人身事故で轢いてしまいます。
すぐに110番および119番通報をしようとも考えますが、足立は直近ですでに一度事故を起こしています。

 

人身事故は免許違反点数の加点も大きく、事故を通報すれば会社をクビになり懲役刑になることを懸念して、女性をトランクに積み込んで死体を遺棄しようとします。
長野の山奥に捨てる計画を立てるのですが、タクシーは会社に位置情報と走行距離を管理されているので無断で長野まで走ると問題になります。

 

そこでメーターをまわして長野まで走りに行く費用の3万円を借りにカウカウファイナンスにいって、資金を調達します。
車に戻ると、轢いてしまった池上和子の持つカバンの中に300万円を入っていることに気付きます。
それを盗んで借金までチャラにしようと考えますが、すぐにウシジマから連絡が入り千葉まで乗せていくように言われ、断りきれずにウシジマとともに千葉へ向かいます。

 

その道中でウシジマは池上和子の携帯電話を見つけてメールを見て全てを察するも、追求せずにそのまま千葉で降りてしまいます。
足立はその後長野まで走って死体遺棄をしようとします。
そこでタクシーの中でウシジマが見ていた女の携帯を思い出して、足立自身も携帯を見てみると、水商売をして息子の手術費用300万円を貯めたので大晦日におばば(和子の母)の元に迎えに行く内容でした。

 

300万円の目的を知った足立は警察に自首しようと考えるのですが、トランクを開けると池上和子は生きています。
足立は思いっきり蹴られるのですが、生きていたことへ安堵する表情を見せて話は終わります。

 

 

借金は人生を狂わす

 

借金を抱えたり仕事を失っても、努力次第で人生はやり直せます。
ましてや数十万円の借金であれば数ヶ月で返すことも可能です。
殺人、死体遺棄など大きな犯罪を起こせば数十年は刑務所に入りますし、複数人や子供を殺すと死刑になることもあり、人生を終わらせてしまいます。

 

それでもタクシードライバーくんのように、借金を理由で大きな過ちを繰り返してしまう人はよくあります。
殺意を持たない事故ではなく、自暴自棄になって大きな犯罪を起こしてしまうケースもあり、借金は人を凶暴にさせる効果を持っています。

 

タクシードライバーくんの場合は、仕事を失いたくないことと300万円を盗みたいお金を目的に、死体を遺棄しようとします。
しかし、池上和子がどんな思いで300万円を貯めて、そのお金を待っている人がいることを知って思いとどまります。

 

お金がなくて治療を受けられずに命を失いそうな人がいることを知って、借金や仕事を失うことが人生の中でいかに小さいことなのか気付いたのでしょう。
水商売をしている池上和子のような人でも、見た目とお金の使い道にギャップがあり、他人のお金に手を付けることの責任の大きさを伝えている話です。